児童虐待は即時対応が原則なのに-現役エホバの証人カウンセラーの構造的問題を問う

児童虐待は即時対応が大原則なのに

昨日の記事の続き。現役エホバの証人カウンセラー「オリーブの葉」の構造的問題を検証中。

本日は現役エホバの証人公認心理士「オリーブの葉」からのメールの内容にツッコんでいく。

架空ではあるが、こちらから提示したエホバの証人の教理による宗教的児童虐待に対して、公認心理士を名乗る現役エホバの証人カウンセラーの問題対応。
※本件の相談は、宗教支援の制度構造を検証する目的で行った架空の事例です。
実際の虐待事案ではなく、現役エホバの証人カウンセラーの対応姿勢を検証するために用いています。
公益性のある問題提起として、社会的な議論の材料とするためのもので、業務妨害の意図などはありません。

メールの返信で問題があると思われる部分は以下。

いただいたご相談内容は、信仰・法律・個人史といった複数の要素が絡み合っており、非常に重層的です。今すぐに「どうすべきか」という結論を出すよりもまずはご自身の中で起こっている感情や考えを丁寧に整理していくことが、長い目で見て有益だと考えています。心の奥にある思いを安全な場で少しずつ言語化していくことで、ご自身なりの納得感のある方向性が見えてくることも多いのです

今すぐに「どうすべきか」という結論を出すよりも、と書いているが、今すぐに「児童虐待をやめるべき」、もしくは「児童相談所へ通告すべき」。それ以外の選択肢はない。

子どもに接するすべての大人には、児童福祉法第25条に基づき、児童虐待の疑いがある場合には、速やかに児童相談所へ通告する義務がある。これは努力義務ではなく、法的義務であり、公認心理師であろうとなかろうと、児童と関わるすべての者に課される責任。

児童虐待の継続は、児童の生命・身体・精神に深刻な危害を及ぼす可能性があるため、即時対応が原則。相談者との信頼関係や支援の継続を重視する姿勢は大切かも知れないが、そんなモノは児童相談所への通告の遅延や回避の理由、そもそも児童虐待を制止しようとしない理由にはならない。

問題が「重層的」だからすぐに答えられない、という言い回しは、判断を回避するための言い訳にすぎない。特に児童虐待のような明確な人権侵害に対して、「やめるべき」と即答できないカウンセラーは信頼に値しない。

こども家庭庁は「いかなる体罰も児童虐待に該当する」と明言しており、臨床心理の現場でも、虐待の兆候があれば即時対応・通報が義務。それにもかかわらず、「重層的だからまずは感情の整理を」と言うのは、カウンセラーとしての責任放棄。

公認心理師としての責任を果たすなら、体罰や輸血拒否カードの携帯といった宗教的児童虐待の見逃しは許されず、児童虐待の疑いがあるなら、即時に通告するのが法的義務。


コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください