行動につながらない学問は宗教2世問題に容喙するな
『みんなの宗教2世問題』6章「改めて宗教2世問題を展望する」。
3章で、エホバの証人、ハッキリ言って邪魔。少なくとも日本には不要。の記事で触れた論考について。
行動につながることがない、私にしてみれば中身のない内容だったのでさほど触れなかったのだが、最終章で以下のようにまとめられている。
無神論、ナショナリズム、科学主義、世俗主義、資本主義などが疑似的な宗教として機能していて、私たちは多神教と偶像崇拝の世界を生きていると論じる
そういった疑似的宗教がカルト化しているからという理由で、統一教会やエホバの証人のようなカルト宗教2世問題を矮小化しようとするよくある腐った論調。
いやいや、そういう疑似的宗教の危険性は分かってるっての。
とはいえ、宗教2世を論じる本に寄稿しといて、疑似的宗教について個々人が考えていく必要がある、みたいなので結論とするのはおかしいだろ。
考えているあいだにエホバの証人2世はお尻を叩かれ、家庭は崩壊し、輸血拒否や体罰で死人まで出ているわけで。現在進行形の宗教2世という問題に対して、行動につながらない学問は必要ないっての。
多神教歓迎。偶像崇拝問題無し
- 無神論
- ナショナリズム
- 科学主義
- 世俗主義
- 資本主義
が多神教、偶像崇拝として機能しているっていうんだけど、それに何か問題でも?
この人はイスラム教の立場に立っているようなんだけど、イスラム教は一神教で偶像崇拝は禁止なんだっけ?
ソレ、日本人に関係ないから。日本の宗教2世問題を論じるには取るべき立場が違う。もうちょっとニュートラルな立ち位置じゃないと話にならない。
無神論歓迎、誰の中にも多少はナショナリズムな部分があって良いし、科学主義なんて万歳だろ。科学で否定できない不思議なモノを実証していくのも科学だから、不思議なモノを全否定するわけじゃない。
世俗主義って、何がダメなの?軽く「推し」がいても良いのでは?資本主義も当然だろ。ワークライフバランスって言葉のとおりで、バランス取るためにはある程度は稼ぎゃなきゃライフが充実しない。
行き過ぎなきゃ、ナショナリズムだろうが世俗主義だろうが全部を受け入れる多神教で良いし、アイドルを偶像崇拝したって生活を侵されたり、他人を傷つけたりしないなら何の問題もない。
多神教歓迎。偶像崇拝問題無し。
潰せるカルトから潰していこうぜ
こういう疑似宗教が災いになるような極端な例を持ち出して、カルト宗教2世問題から視点をそらそうとさせるなっての。
行き過ぎたナショナリズムやおバカな政党を支持してる奴らも相当に残念だし、社会に害をなしてるんだけど、取り締まったりできないなら警鐘を鳴らすことしかできない。
逆に、
エホバの証人や統一教会みたいに取り潰せる可能性がある有害なモノから潰していけばいい。
潰したって他の有害なモノに流れるとか、今日の例みたいに他にも有害なモノがあるから、と逃げ口上をとなえる人がいるんだけど、ソレ関係ないから。
問題の明らかになっているモノから解決していく。害の大きなモノから消していけば、必ず世界は良くなる。