美談にはなり得ないエホバの証人の経験談
30年前、この付近の会衆に移動する予定でした*。将来どんな奉仕をするのか分からずも、期待に胸を膨らせた時代。
親を扶養しながら楽しい開拓奉仕をする現在。エホバは必ず道を開いてくださるのを実感しています😊
*移動の声をかけた長老から、実家に留まるようにとの意向により中止しました。 pic.twitter.com/XBdmFTJMc1
— JW2D (@Jw2_38d) May 23, 2024
現役エホバの証人を名乗る人物のtweet。
さかのぼること30年前、エホバの証人の教団都合で引っ越す先だった平凡な町並みの写真を載せ、それでも「期待に胸を膨らませていた」という本音。
しかし、移動をチラつかせた長老(エホバの証人の中間管理職)本人に実家に留まるよう命じられる。
そして、現在は親を扶養しながらエホバの証人の開拓奉仕(かつて全時間奉仕と言われた活動、現在は月50時間の布教がノルマ)を「楽しく」しているという本人の弁。
この辺りで既に自分を騙しているのだが、「エホバが必ず道を開いてくださるのを実感しています」という盲信者ぶりで思考停止全開。
こんな話は美談でもなんでもない。
親が経済的に老後破綻しているのは、無駄な宗教活動をしていたのが一因になっている可能性が高く、宗教活動の時間を老後の備えに充てていれば、子どもに迷惑をかけることはなく、親が自立できていたかも知れない。
扶養しているのがエホバの証人親なのかどうなのかは不明。しかし、もしも信者親なら、自ら体罰という暴力をふるった子どもに老後の世話をされていることになる。(この人は過去に自ら虐待を告白している。本人は虐待と認識していないが。)
虐待して子どもを支配下に置き、大人になっても依存心を抱かせ、扶養させている。親子で無駄な宗教活動に時間とカネを捧げる宗教一家。こんなモノのいったいどこが美談なのか。
宗教活動が無駄かどうかに議論がありそうだが、エホバの証人の場合はそんな余地はない。エホバの証人は輸血を拒否して子どもを殺す。聖書を拠り所にこの世の終わりハルマゲドンの到来を唱え、人々を騙す。
人々を騙し、人生を奪う。時には直接的に命まで奪う。そんなカルト宗教に親子二代で時間を捧げて美談、はあり得ない。無駄どころか有害なので、美談にはなり得ない。
あのとき、家を出ていたら、決断を他人任せにした後悔
家を出ようとした30年も前のことを、しかも行くはずで行っていない土地のことを今でも覚えているようだが、これは大きく後悔しているから。
人間は、やって後悔することはあまりないけど、やらなかった後悔は大きい。
このとき行動しなかったことを、この人の深層心理は大きく後悔している。その不協和を覆い隠すために、様々自分自身に言いわけをして
エホバは道を開いてくださる
という妄想に至っている。んなわけない。というか、この人の場合は、エホバの証人に道を閉ざされた。
行動しなかった結果、親離れ子離れできない相互依存の宗教親子の完成。
しかも家を出なかったのは長老に止められたから。決断を他人任せにしてきたために、こんな悲惨な現状を迎えている。
そもそも、赤の他人のオッサンの長老言いなりで重大な決断を行う。これがカルトにハマるの恐ろしさ。
というか、当初は移動の声をかけた長老にやめろと言われた。言いなりすぎないか?奴隷なの?おおよそ、その長老にしてみれば他に適任人材が出てきたのか、移動先からNGが出たとか何かの理由で都合が悪くなったので、調整のため実家から出さなかったのだろう。
エホバの証人をやめる機会は、家を出て宗教漬けの生活が緩まったとき、環境の変化があったときだったのかも知れない。
家を出ていて、何かのきっかけで覚醒。エホバの証人の欺瞞に気付き脱会。親と距離を置くことで、親側の依存モードが解消。親も自立できていたかも知れない。
真実はすぐそこにある
ここまでこき下ろしてきたが、これが現実。親を扶養しようが何をしようが、「エホバの証人の開拓奉仕してます」で美談になることはない。
だが、まだ半生。ここから逆転はできる。まずはエホバの証人脱会。自分で自分の決断をすること。親にも真実を知らしめればいい。
親子二代で真理を追い求めてきたんだろ?
真理はすぐそこにある。ハルマゲドンは来ないしエホバはいない。聖書は神の霊感を受けていない。つまり、今まで騙されてきた。
これを認めるのは困難で、苦しい思いをするだろうが、それでも人生は生きる価値がある。一度限りの人生。有限で復活もない人生だが、それだからこそ今この瞬間に価値がある。今この瞬間からでも人生はやり直せる。
“或るエホバの証人2世が半生を棒に振った話、決して美談ではない。” への1件の返信