依存者を放置して、純粋培養されると・・・
『みんなの宗教2世問題』1章『当事者たちのさまざまな声』から。マルチ商法2世の体験談。昨日の記事の続き。
マルチ商法グループにマインドコントロールされている
自分の母親に対しては、何を言っても無駄だという感覚があります
実の息子が言うのだから、そうなのだろうが、これを言っちゃおしまい。何が起こるか分からないのが人生だし、どんな些細なことがきっかけになるか分からない。
マルチ商法親は
父親との関係も切れて、姉との関係も切れて、完全にいまマルチとのつながりが生活のメインになっているので、そこで得られた情報は、自分のすべてだっていうふうに解釈している。逆に言うと、私たちがどんどん洗脳を強めていってしまった
家族がマルチ商法親を放置したばかりに、マインドコントロールが強まった。
カルト親も同様。放置してカルト漬けになると、純粋培養状態になって、ますますマインドコントロールが強固になっていく。
純粋培養される期間が長いと、依存しているマルチなりカルトなりが、やはり人生そのものとなり、絶対に手放せないモノになってしまう。
カルトにハマっている家族とは、適度に距離をとらないとこちらまで被害を受けるし、気力を削られる。しかし、完全放置せず、外界の刺激を与え続けることが必要。
マインドコントロールを解除するには・・・
違法勧誘が横行しているなどの情報を渡すことで、少しでもマインドコントロールが解けたりしないかと思っていた時期もあったんですけれども、見向きもしない。そういう情報を与えれば与えるほど、セミナーの連絡を送ってくるので、かえって逆効果
最初から核心情報を与えるとマインドコントロール下の心はキッチリふたを閉ざしてしまう。
ここは狡猾に近づきたい。マルチ商法に興味のあるような顔をしておいて、ふとした疑問、素人くさいが理にかなった疑問を投げかける。
相手が返答に困るようであれば、OK。その後でいろいろとこじつけて正当化してくるだろうが、この繰り返し。
相手に怪しまれない程度に小石をぶつけ続ける。そうして、マインドコントロールの壁に細かな傷を入れる。
ちょっとした疑念を抱き始めたらチャンス。一気に核心情報を与えマインドコントロールの防壁を砕く。
逆に、最初から大量投入。考えさせる暇もないくらいにマインドコントロールを打ち砕く核心情報をぶつける。徹夜で寝かせず思考力を奪った状態で、徹底的にその人自身の根拠を打ち砕く。こっちは失敗したが最後、二度と話を聞いてくれなくなる。
やはり、はじめチョロチョロの方が無難なのかも知れない。