『高校生のわたしが精神科病院に入り自分のなかの神様とサヨナラするまで』

エホバの証人も病気だと思って治療すべき

このコミックは、エホバの証人ともカルト宗教とも関係ない。自身の中に神様がいると思い込んで、摂食障害などを病んだ話。

主人公のたどる思考の流れがエホバの証人に似ているので紹介。他のカルト宗教にも共通だろう。もしかすると

カルト信者も、病気だと思って治療すべきなのではないか。

エホバの証人をやめると健康になれる話

エホバの証人との酷似

この本の主人公とエホバの証人は類似点だらけ。

気がつくと神様の声はいつからか

触れば悪いことが起きない

から

触らなければ悪いことが起きる

に変わっていた

エホバの証人も同じ。

「聖書を無料で学べます」

から、ものみの塔の宗教本を学ぶ

「集会に行かないと滅ぼされます」

に変わっていく。

「家族が幸福になる方法を教えます」

から、家族がエホバの証人組織の

「言うことをきかないと死にます」

に変わっていく。

この御託のすり替えに加え、エスカレートという共通項。

神様の命令は

とにかく1日1日増えて

いく。

エホバの証人も同じ。ものみの塔の要求はどこまでもエスカレートしていく。しまいには「何もかも捧げます」と献身の儀式を受けちゃう。そして、人生まるごと搾取される。

当初は、人生そのものをエホバの証人組織に差し出すことなんか一切望んでいなかったはずなのに。

さらなるエホバの証人と酷似した特徴。

他の人の言葉よりも

神様の言葉を信じていた

エホバの証人も組織外の人間の言葉には一切耳を貸さない。エホバの証人組織にとって都合の悪いことを言おうものなら、悪魔の手先扱いされる。

この本の主人公は

戒めとして

自分の指や爪や皮膚を

ちぎった

これは私個人の話だが、私もエホバの証人を強要されていた頃は、爪を噛み、指の皮膚を噛みちぎっていた。思い通りに生きられない自分を罰していたとか、神に対する罪悪感とかでなく、単なるストレスだった気がするのだが・・・

一応これも共通点。

私の場合は、エホバの証人をいつか辞めると決意した頃に、意識してこの癖を直し、指もきれいに戻った。

エホバの証人を治癒させるためには

主人公はタイトルの通り、精神科病院に入院して治療を行う。そして退院時には症状は良好に。

神様の命令なんて

意味がないんだと

改めて強く思った

という状態に至る。

エホバの証人は輸血拒否で命を投げ捨て、子供に体罰を加える。そして、来もしないハルマゲドンというこの世の終わりを待ち望み、現世での生活に支障をきたしている。

しかもハルマゲドンでは、エホバという暴力神の是認を得られないものは全員皆殺しに遭う設定。そんな破滅の日を待ち望んでいる。

エホバの証人は明らかに異常な精神状態。エホバの証人もこの本のように入院させ、適切な処置を施すべき。すると、エホバの証人もこの本の主人公のように気付く。

ものみの塔の命令なんて、意味が無いんだと。

主人公が退院後に自己を分析したのが

自分に嘘をついていくうちに

意思と行動の矛盾が大きくなり

気がつけば自分で自分のことが信じられなくなっていた

だから私は無意識のうちに自分以外に大丈夫と言ってくれる存在をつくりあげた

それが神様

カルト宗教に逃げる人々も同じ。迷いや自己嫌悪を恐れるあまり、自分以外に基準を求めて逃避する。自分のことは自分が一番うまく意思決定できる。そんな単純なことを見失っている。

神様とは

当時の自分の生きづらさを

和らげるために私自身が

つくりだしたものだった

エホバも同じ。情弱な人々を騙し、人生の肝要な部分から目を背けさせるためにカルト組織がつくりだしたモノ、偽神。

人生の肝要な部分とは意思決定、考え行動すること。その前に悩むこと。それは大概において辛い。辛いけど、人類が共通に抱える辛さ。何とかなるものさ。


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