エホバの証人の生殺与奪権を握る統治体
この週末にエホバの証人の統治体メンバーが来日していて、信者を集めて特別集会を開いている。
統治体というのは、エホバの証人ヒエラルキーの頂点に位置する集団。こいつらの会議でエホバの証人の教義が決められている。
例えば、輸血禁止の教義の場合、成分輸血はOKとするか否かのような細則。この細則を破った信者を破門扱いとするか否かということまで。こういったどうでも良いことが決められるのが統治体の会議。
エホバの証人の破門は排斥と呼ばれる。排斥は信者にとって実質的な死刑宣告であり、家族が現役信者であれば家族内に大きな溝が生じる。排斥者は家族であっても現役信者から忌避される。
エホバの証人の洗脳から解放された私から見ると、排斥になってカルト集団から避けられるというのは好ましい事態。しかし、現役信者にとっては全く違う。周囲の信者に忌避されてもめげずに教団の集会に通い続け、復帰を目指す者もいる。
復帰できなければ、エホバの証人の設定ではハルマゲドンで神に殺されることになっているから。世界中のエホバの証人に適用される排斥の基準を決めるのは統治体。つまり、マインドコントロール下のエホバの証人は、統治体の会議に生殺与奪権を握られている。
そんな教祖様集団の一人が来日している。
確信犯か勘違い野郎の統治体
統治体の実態(醜態)は元統治体メンバーによる『良心の危機』という本の中で明らかにされている。俗物性と低能力、官僚体質が暴露されている。
統治体メンバーは死後に昇天してキリストと共に宇宙を統治する設定になっている。この時点でぶっ飛び設定なのだが、エホバの証人の信者はこのトンデモ世界観を信じているため、統治体を崇め奉っている。死後に宇宙の王権に絡む者だからと。
この昇天メンバーになるには、キリストだか神エホバだかに任命される必要がある。その昇天メンバーの人数は14万4000人という設定。
完全体のキリスト様と神エホバ様がしょうもない人間の中から同志を募っているという設定にまず無理がある。つまり、これは統治体メンバーに権威を集中するための設定。エホバの証人組織の仕組み作り。
この昇天メンバーへの任命は本人のみに天啓のようなモノが降りる設定。本人のみに聞こえる雷鳴が轟くとか閃くという曖昧設定。この天啓はエホバの証人用語で「油注がれた」と言われている。
こんなオカルトな出来事は起こり得ないので、この天啓は確信犯的に
「油注がれたとウソをついている」
か、自分の見たいものが見えた、望む体験をしたつもりという
「激しい思い込みによる勘違い」。
前者は統治体のような組織上層部に上がるために、油注がれたと自称している確信犯。
後者の自分の「見たいものを見ちゃった」にはレベルの差があり、本当にイカレちゃった人から、ちょっと夢で見たレベルまで様々。
いずれにせよ、エホバの証人のメルヘン教義を心の底から信じていないと油注がれる勘違いは起きない。こちらは勘違い組とする。
統治体成員は自称「油注がれている」わけで、全員が確信犯か勘違い組。
どちらにせよ非常に残念な教祖様集団。そのうちの一人が来日している。こんな奴らを崇め奉っているのがエホバの証人。
エホバの証人に言わせれば、統治体は崇拝対象ではないのだが、実質的には組織を会議で牛耳り、信者の生殺与奪を握る統治体は崇拝対象にも等しい。
まあ、こんな残念な集団が日本の生産力を奪い、信者の人権を侵害している。納得のいかない話だ。