かつて、宗教やカルト団体のことで困っていた者より。

宗教やカルト団体のことで困っていた者より。

『みんなの宗教2世問題』6章「改めて宗教2世問題を展望する」。

学校の廊下などにポスターが貼られて、そこに「宗教やカルト団体のことで困っている子、いませんか」などといった呼びかけが見られるようになったら、宗教2世の救済はだいぶ進展するはず

一見、良さそうに見えるが悪手。小手先だし、見落としていることが多すぎ。救う側の心意気はそれで良いんだろうけど、方法や展望が間違っているというか。

まず、「宗教やカルト団体のことで困っている子」の立場で考える。そんな怖ろしいポスター貼られたら学校行けなくなる。顔写真入りの指名手配の貼り紙をされたようなモノ。

「あれ、お前だろっ」って悪意があろうとなかろうと同級生に言われる恐怖。そもそも「困ってる奴」なんて同級生に思われたくない。「かわいそうな奴」なんて思われたくない。

宗教2世は、困っていてかわいそうで悲惨なんだけど、ソレの事実を公開処刑みたいに晒されるのはキツイ。

そして、その弱みが白日のもとに晒されたところで、何か救いにつながるのか?Noだろ。

学校の教師や大人が「宗教やカルト団体のことで困っている子」だと認識したところで何かできるのか?

宗教親を呼び出して、マインドコントロール解けるまで理詰めで攻めるの?そんなことできないだろ。子どもの宗教やめさせるの?そんなこともできないだろ。

宗教2世の子どもは追い詰められ、晒し者にされ、そして特別救われるわけでもなく。

宗教虐待を批判されると出しゃばってくる連中

学校に「宗教やカルト団体のことで困っている子、いませんか」なんてポスターを貼られたら、現状より悪化する。

このポスターのせいで学校に行けなくなったりする子どもが出てくると、カルト団体が調子こいて「信教の自由ガー」と言い出す。「迫害ガー」と。結果、宗教2世問題は後退。悪循環。

こういうときに出しゃばってくるカルト団体は自分のことをカルトだと決して認めない。しかし、カルトを正当に弾圧するっぽい挙動を社会が示すと、阻止しようとしてしゃしゃり出てくる。それがカルトな証拠なんだって。

「子どもへの宗教虐待やめよう」という動きに対抗して、マトモな宗教団体は出張ってこないだろ。そこに出しゃばってくるのがエホバの証人。ソレ、自ら宗教虐待してますぅ。って名乗り出てるようなもんだぜ。

宗教虐待してるから、宗教虐待を批判されると焦って出てくるんだよ。


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