「神様を第一にしない生き方だってあり」というか、それが正解。

大人に相談できない宗教2世

こども家庭庁の研究事業、「保護者による宗教の信仰等に起因する児童虐待に関する調査研究」報告書。第6章、当事者(宗教⼆世)調査。

自身の抱える宗教2世問題を「相談できなかった理由」として

相談しても、⾃分の状況を理解してもらえると思えなかった

周囲の⼤⼈が宗教の話には触れてこない、という感覚はあったため、宗教にかかわる相談しても対応してもらえないという感覚があった

⾃分が周囲からみて明らかに何か問題を抱えている状態だった時にも、担任の先⽣から声をかけてもらえな(か)った。その経験から、⼤⼈は助けてくれないと思い、児童相談所のことは知っていたが相談しなかった

()内当方にて修正

宗教問題で苦しむ子どもが、大人に相談してもムダだと諦めてしまっている。

これで良いのか?子どもと向き合う立場にある大人たち。

大人が宗教2世の子どもに教えてやれること

私も子どもの頃は同じように考えていた。14才のときに、誰一人として大人に相談せず、すべて自分で決めてエホバの証人を脱会した。

当時の私は、基本的なエホバの証人の教理は信じていたが、自分の人生を神や教団に奪われることに我慢ならなかった。

誰かマトモな大人に相談すれば、「エホバの証人の教えていることは全部ウソだ」と教えてくれたかも知れないが、深く洗脳されていた私が、マトモな大人の弁を信じられたかどうかは大いに疑問。

そもそも、マトモな大人は「エホバの証人の教えていることは全部ウソ」という真実を、信仰する子どもに露骨に伝えようとはしない。ある程度、信仰を許容しようとする。

すなわち、私の場合はマトモな大人に相談してもムダだった。

エホバの証人に無関係なマトモな大人は、「エホバの証人の教えていることが全部ウソ」かどうか検証する必要がない。なので、エホバの証人のことを安易に否定しない。本当にマトモな人間は、自分の知らないことを安直に否定しない。

ここが難しいところ。私みたいなマトモでない大人なら、「エホバの証人の教えていることは全部ウソ」だと、子どもに徹底的に教えてやれるのだが、マトモでない大人が赤の他人の子どもの教育に関わる状況など、ほとんど発生しない。

だから、

マトモな大人が子どもに教えてやれることとしたら、「宗教を第一にしない生き方が正しい生き方」だということ。せめて、「神様を第一にしない生き方だってあり」だということ。

私の場合、それに気付いていたので14才のときにエホバの証人を脱会した。だから、私の場合は、マトモな大人に相談しても全くのムダだったわけで。

『みんなの宗教2世問題』、「宗教2世無自覚者」に「自覚」を促す


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