“宗教2世”ドラマ『神の子はつぶやく』、悪宗教は制限すべし

悪宗教で、人は死ぬ

2023/11/3放送、NHKスペシャル シリーズ“宗教2世”のドラマ『神の子はつぶやく』を録画視聴。

以下ネタバレします。

 

主人公の父親役の森山未來は過労死する。妻の田中麗奈が、悪宗教にうつつを抜かさず、家計を支える努力をすれば、死ぬまで働くことは無かった。

現実から逃避し宗教に逃げることで、家族を壊し、人を死に追いやる。これを悪い宗教と言わずに何と言えば良いのか。

悪宗教の判別器としての本ドラマの果たす役割については、昨日までの記事で書いた。

半分冗談だが、森山未來は呪い殺されたも同然。集中治療室に置き去りにされ、家族は悪宗教の集会場へ。そこで信者一同、森山未來の生還を祈って歌を歌う。

悪宗教の連中にこんな歌うたわれたら、そりゃ死ぬって・・・。そもそも、妻は食事の前にわけの分からない変な祈りをしているし、そんなの毎日されたら健康な人間だって体を悪くする。

悪い宗教は悪いモノを呼び寄せてくる。やはり、森山未來は悪宗教に呪い殺されたも同然。

森山未來が死んだ後でも、田中麗奈は「神様ガ―」と、やっているのだが、

「神がいるなら連れてこい」って話。ここは、思わずテレビにツッコんでしまった。

夫の死という結果を生んだのは、宗教活動にうつつを抜かした自分の責任で、その宗教の神は、ここ一番の祈りをきかなかった。結局、神はいないし、夫が死んだのは宗教のせい。

現役信者の泣き落としに揺らがず、彼らを解き放つために・・・

洗脳し、意志を奪う悪宗教

この番組はフィクションなテレビドラマなので、もっと悲惨な現実に遭遇した宗教2世は、山ほどいるだろう。

主人公の宗教2世は、周囲の人物にはそこそこ恵まれている。これもドラマならでは。現実はこうもいかない。とはいえ、ドラマ内でも田中麗奈演じる肝心の母親が悪すぎたのだが。

とくに学校の先生、宗教の集会のために修学旅行を休まされる主人公を思い、田中麗奈とバトル。

「世の中にはこんなに親身になってくれる人がいるんだ・・・」って、主人公が大人になってから効いてくるのかと思いきや、それっきり登場しなかったが・・・。

先生は、母親の田中麗奈のことを指して「相当ヤバい」と言っているのだが、主人公の娘の方も、それなりにヤバい領域には達している。主人公は、最後まで神がいるという洗脳が解けないまま。

この悪宗教の神様はいないと、実は気付いていたのが、最後まで脱会しなかった妹の方だった。これがラストで明らかになる。ここはどんでん返し的な演出で、テレビドラマとして良かった。

ヤバそうに見えて、実はヤバくなかった妹。しかし、周囲からヤバそうに見られる時点で、人生は険しい。

先に家出して脱会した主人公の方は、最後まで洗脳が解けず、存在しない神に対して罪悪感を覚えていた。

その罪悪感から瞬間的に逃れるために、主人公は自分を傷つけたり、SMプレイで縛り付けられたりする。

家出して脱会して、子どもの頃に比べて圧倒的に自由になっているのに、それでも

「自由じゃない」と主人公は言う。

このドラマのような

  • 人間から自由意志や選択する意志を奪う宗教

これも悪宗教。子どもや情弱者に、過激で間違った価値観を植え込めば、誰でも自身の意志を失う。

この視点から語れば、

ハルマゲドンでほぼ全人類が殺戮されるなんていう、不正義で過激な価値観を教え込む、エホバの証人は悪宗教。もはや、教理を基準に宗教を制限しても良い。人類の意識は、宗教教理の善悪を判別できるほどに充分発達している。


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