『カルトの花嫁』~「恨み」の次元を上げて、世界を良くする立場に

「恨み」がもたらすマイナスの影響

『カルトの花嫁』8章の終わり部分。

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誰かを、何かを強く恨むことで、心のバランスを取っていた

「人を呪わば穴二つ」。人を恨むことで生じる否定的な負のストレスは、心身を破壊

すると。著者は大学の心理療法室で受けたセラピーをきっかけに「恨む」ことをやめる。

「恨み」は心身に悪影響を及ぼすということだが、私が現在のようにものみの塔(エホバの証人組織)を糾弾しているのは私怨。ものみの塔に家族を壊され、私自身の前半生を汚された。その個人的な恨みが私を突き動かしている。

親だとか、特定の信者ではなく、組織としてのエホバの証人を恨んでいる。エホバの証人という宗教そのものを嫌っている。

人生や精神を破綻させる被害者をこれ以上生まないために、ものみの塔が公益を損ない続けることのないようにと、恨みを昇華し正当化した。

恨みが高次元の良質な意志へ質的変化を遂げているので、私自身の心身に悪影響を与えていることはない。と思いたい。

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恨みのエネルギーの正負を逆転させる

私自身の問題はそれで良いとして、現在進行形で恨みを抱えている人。未だに現役信者である親を疎ましく思っているとか、かつての横暴や体罰を理由に親を恨んでいる人。

こういった人たちは心身に負のストレスがかかる。「だから恨むな」と言ったって、そう簡単に恨みは消えない。

しかも、個人を恨んだって何らかの方法で仕返しするわけにはいかない。よって、その恨みが消えることは決してない。

考えかたを変えない限り、「恨み」が心身を痛め続ける。例えば、次のように考えてみる。

恨んでいる親ですら被害者であるし、恨むべくは親ではなく、親を変えたカルト宗教そのもの。カルトは親だけでなく被害者を増やし続けている。自分たちと同じような被害者が生まれ続けている。

恨みの対象を個人から組織に変えると正負のエネルギーが逆転する。人を恨んでいた状態から、「これ以上被害者を生まないために」という世の中を良くする立場へ。

自身の精神を守るためにも、こうして恨みを昇華させるのが良いのではないだろうか。


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