ものみの塔による寄付金流用裁判の証拠資料甲8『陳述書』- その4

すり替わらない話のすり替え

ものみの塔との裁判、当初、少額訴訟だったときに原告の私から出した陳述書。昨日までの記事の続き。

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令和6年10月9日、原告から被告に対し、郵送で下記2点を問い合わせるとともに、寄附の返金を要求する。
(原告が被告へ郵送した文書参照)

質問1 エホバの証人公式サイト寄付勧誘ページべのリンクから行われた世界的活動への寄付は、別の団体(たとえば米国のWatchtower Bible and Tract Societyやエホバの証人の世界本部など)を経由せず、日本国内の宗教法人であるものみの塔聖書冊子協会が直接、用途を把握して使用しているのでしょうか?

この質問には「Yes」「No」で答えられますので、「Yes」「No」でお答えください。

質問2 質問1の回答が「No」であれば、当該の別の団体がエホバの証人に関する児童性虐待の海外での裁判の賠償金支払いや訴訟費用(nbcnewsへのリンク)に、エホバの証人公式サイト寄付勧誘ページべのリンクから行われた世界的活動への寄付を用いているのではありませんか?

この質問には「Yes」「No」または「不明」でお答え頂ければ結構です。

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一旦、ここまで。

これらの質問にはまだ、ものみの塔は答えていない。

今年7月にものみの塔が出した被告第2準備書面では、

被告は、原告が指摘している海外の裁判に関与していないから、それ
らの裁判のために寄付を支出していることはないし、その証拠もない。
そのため、配慮義務に反していない旨を被告は明確に返答しており(甲
5)、 原告に対する返答としてはこれで足りる

と。もはや恥ずかしいレベルの話のすり替え。というか、話がすり替わっていないのがカルト詭弁対策の素人でも分かる。「はい」か「いいえ」で答えろっての。

ものみの塔は海外送金は認め、エホバの証人の海外法人には関与しない、と自ら述べているので、

質問1は「No」

オレの寄付金が海外送金されて何に使われているのかは把握していないってこと。

また、海外法人が何をしているのかは知らないらしいので、

質問2は「不明」

これで、不当寄附勧誘防止法の配慮義務違反だろ。

しかし、ものみの塔は、今年の7月の準備書面で、私の寄付は海外での児童性虐待の裁判費用に使われていない、と主張し始めた。海外のことは知らないはずなのでこれは無根拠。

以下、また陳述書。

ものみの塔自ら米国送金の事実を記載

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令和6年10月18日、被告は原告が送付した封筒を開封し中身を確認したうえで、封筒と文書をそのまま返送した。被告は、原告が送付した文書内で指定した返信方法をとっていたことから、文書の中身を確認していると判断できる。

3.被告が海外に送金している根拠

エホバの証人公式サイトの寄付勧誘画面のスクリーンショットによると、エホバの証人の地元の巡回区の寄付の項には「エホバの証人の世界的な活動を支援する世界本部の施設の建設は世界的活動への寄付による賄われています」とあり、世界的活動への寄付が、米国にある世界本部の建設に使用されているとの記載がある。世界的活動への寄付の名目で、日本で集めた寄附金が米国に送金されているのは明らかだと考えられる。

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一旦、ここまで。

これ、オレも忘れてたんだけど、

被告ものみの塔が自ら、ここで米国送金を謳ってるよね。

世界本部が米国にあるのはものみの塔も否定できない。その世界本部の建設資金が世界的活動の寄付の使途だというんだから、これは米国送金の事実を自ら宣言しちゃってる。建設している国に金を送らず、どうやって建設資金にするんだって話。

これで世界的活動への寄付の米国送金が成立する。米国の統治体が児童性虐待裁判に寄付金流用しているのは被告も認めている。寄付が米国送金されて、送金先の親玉は児童性虐待裁判に寄付金を流用している。やっぱオレの寄付、児童性虐待の裁判費用に流用されてんじゃん。

ものみの塔、詰みで。

ものみの塔自身が「世界的活動への寄付」が米国の世界本部の建設資金に充てられていると明記している以上、送金先が米国であることは否定できない。そして、その世界本部を運営する米国法人が、児童性虐待裁判で多額の賠償金を支払っている事実は、米国の複数の裁判記録や報道で明らかになっている。被告も否定していない。

被告が「米国法人の活動には関与していない」と主張する一方で、寄付金の送金先がその米国法人である以上、「関与していないから知らない」という言い訳は通用しない。送金先の活動に対する把握と説明責任を果たしていないこと自体が、寄付勧誘における配慮義務違反。

米国へ送金してはいるが、世界本部の建設のためにしか使っていない、って主張してきそうだけど、そんなギャグはこの時代に通用しないだろ。しかも、被告は米国の法人が何をしているかは知らないんだから、その主張にはムリがある。

寄付金の使途を「建設資金のみ」と限定する主張は、送金先の法人が実際に何に使っているかを把握していない限り、根拠のない推測にすぎない。しかも、被告自身が「海外法人の活動は知らない」と述べている以上、その主張は自己矛盾。

ものみの塔の主張は、まるで「財布をアメリカの親戚に送ったけど、何に使ったかも知らない。でも絶対にアイスクリームしか買ってないはずだ」と言い張るようなモノ。

いやいや、使い道知らないって言ってるのに、どうしてアイスクリーム限定って言えるのよ。しかも、その親戚が児童性虐待裁判で賠償金払ってるって報道されてるのに、「うちとは関係ない」って、それ、財布送った人が言うセリフじゃないでしょ。

「送ったけど知らない」「知らないけど使途は限定されてる」っていう主張は、自分で目隠ししておいて「見えてます」って言ってるようなモノ。それ、カルト詭弁の教科書に載せたいレベル。

うん。やっぱ私的勝利宣言パート2行っとこうか。「勝ったな」。ものみの塔、チェックメイト。


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