エホバの証人2世、カルト信者を身内に抱える苦悩とは

元エホバの証人2世にとっての真理

昨日の記事で、エホバの証人の人生は無意味であるだけでなく有害なので、エホバの証人をやめるべきだと書いた。無価値ならまだしも、世界に害悪を振りまいて一度限りの人生を終える哀れ。

どんなに高齢で後戻りが出来なくとも、例え死の床にあろうとも、エホバの証人をやめて、少なくとも悪ではない側に戻らないといけない。

ただ、これは一般論で実際に自分の親が深いマインドコントロール下のエホバの証人だとしたら。老齢で、ほぼ全人生をエホバの証人にフルベットしていたら。

今さら、エホバの証人をやめて幻滅、ショックを受けて打ちひしがれて、そのせいで体を病んだり。それを面倒くさく、疎ましく思うのも理解できないではない。

しかし、自分の親族が社会に害をもたらしている状態。それで良いのか?それを放置していいのか?

その有害物質から逃げ出すので精一杯だったという気持ちも良く分かる。私も親がエホバの証人である限りは親を捨てる覚悟だった。

これはやはりちょっと幼稚な白黒二択のエホバの証人的思考かも知れない。しかし、子供の頃からそうやってエホバの証人に育てられたので仕方ない。真理か真理じゃないか。私にとっての真理は、

エホバの証人組織とエホバの証人活動は完全悪。なので、この悪に関係する者が身近にいる場合は、愛を持ちつつも毅然とした態度を示すべきだと思う。

親を捨てる覚悟を決めるエホバの証人2世

私の親が、今でもエホバの証人だったら、物理的に活動できないようにする。集会とかに参加していようものなら、ついていってエホバの証人の講演とか討議の矛盾を声を大にしてツッコミまくる。

組織側から親が切られるように仕向ける。そうすれば、エホバの証人組織の人間の承認を得るには、真理を曲げるという条件が必要だと気付くはず。

今は私に精神的な余裕があるからいいけれど、この過程で親のマインドコントロールが解けなければ、こっちも消耗。折れるしかない。残る選択肢は親と縁を切る。

親がエホバの証人であるなら、縁を切る。これも一見、極端だが「エホバの証人であるなら」という条件付きの愛情で育てられた子供にしてみれば当然。条件付きの愛情しか与えなかったのなら、条件付きの愛情しか返ってこない。

カルト信者に対峙する態度

私は、こんな極端な考え方しかできないのだが、粘り強くエホバの証人親族と対峙している人もいる。信者側が示す愛とは比べられない程の愛を示しつつも、エホバの証人を宗教としては認めない。

脱会してくれることを願いつつも、強行策に出たりはしない。あくまで本人の意思を優先する。慈悲深く、結論を急がないバランスの取れた大人な対応。

逆に言うと、中途半端でどっちつかずの親離れできないままのエホバの証人2世。

こんなものは見方しだい、言い方しだいでどっちにも取れる。物事の評価には好悪両方ある。完全悪はカルトのエホバの証人という宗教だけ。

結局はどこまで行っても、本人の問題は本人の問題。外野が口出しすべきことではない。身内にカルト信者を抱え、大きく傷つけられ、それでも懸命に生きている人を誰が非難できようか。

ハッキリ言えることは、エホバの証人信者には、本人の意思というのは存在せず、ものみの塔に操られている。そんな意思を優先するのは、カルトの意思を優先しているに過ぎない。

そして、エホバの証人を宗教として評価すれば、人々の自由を奪う有害なカルト。カルトに毒された人、人としての本人に接するときは慈悲深くとも、カルトという悪、その思想・組織に対しては毅然とした態度をとるべき。


“エホバの証人2世、カルト信者を身内に抱える苦悩とは” への2件の返信

  1. 長文失礼します。
    当時会衆で高校受験受けても高校行けない伝道者二世君がいました。一世ママ、奉仕の下僕(当時20代昔はヤンチャしたけど復帰した中卒B)に憧れて息子さんを中卒にしたのかなって思いました。本来なら高校1年生の年に新築戸建て買ってて身勝手過ぎる馬鹿な一世ママだなって…。
    会衆で特権狙いなら国公立大卒させて金か法に詳しい職に着かせるのになぁと当時思いました。
    そうすりゃ地に足つけて生活してるから若い姉妹寄ってくるし孫の顔も早く見れたでしょうに。

    当時会衆では未信者旦那の金で生活しながら子供達を二世にして前に座らせて学業成績優秀な高卒クリスチャンを量産するのが流行ってたみたいです。

    その二世たちは今は未婚率激高、家買う金もない低学歴低収入、恵まれてて不自由なく楽しかったのは学生時代だけのようです。シェアハウスとか最悪なのに。

    学生時代は当たり前だった戸建て、服、習い事、交わり、旅行、車…軍資金は未信者パパのフルタイム勤務だったことや、一世ママが好き放題男と付き合って結婚出産マイホームを手にしてクリスチャンになったから、同じようになれないということに気づいた時には婚期逃してますよね。

    なので私は、自分が会衆で目立ちたい本心を隠しながら子供に宗教押し付けてアクセサリーにしてる自己中一世ママ大嫌いです…。

  2. 子供はアクセサリーでなく一人の人格ですよね。
    親は出来るだけ応援してお膳立てして、自分で選択できる大人に成長させて欲しいものです。一世ママにはそれは無理ですかね・・・。

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