ものみの塔弁護士はものみの塔なの?
ものみの塔と裁判をしている件。ものみの塔側が私のブログを山ほど証拠資料として提出していてネタが尽きない。今日は乙33「エホバの証人が記念式で使用する公共施設600ヵ所に電話。」
証拠説明書より、ものみの塔側の立証趣旨は以下。
原告が、「弁護士が出てきて『飲まない』と言っている会衆。嘘つきだなぁ。この弁護士」「こういうケースもあるだろうに、エホバの証人の弁護士は平気で『飲まない』なんて嘘つくんだから、困ったもんだよ」などと述べている事実。また、原告が、600ヵ所もの日本全国の公共施設に電話をかけてクレームを述べたこと。
これを立証して、いったい何が言いたいのか?ものみの塔が不当寄附勧誘していると私が訴えていることと何か関係あるのか?全然意味が分からない。
以下、ものみの塔側の準備書面より。
被告は、自らのブログに虚偽を記載し、被告及び関連団体の名誉を毀損する誹謗中傷を行っている。枚挙にいとまがないが、明白なものに絞って指摘する
多分、これ
原告は、自らのブログに虚偽を記載し、被告及び関連団体の名誉を毀損する誹謗中傷を行っている。枚挙にいとまがないが、明白なものに絞って指摘する
だと思うんだけど、被告とか原告とかよく書き間違えるよね。分かる。分かる。
原告=私、被告=ものみの塔のこと。
あと、下線部「被告及び関連団体の名誉を毀損する誹謗中傷」の部分も覚えておいてください。あとで出てきます。
準備書面は以下のように続く。
「弁護士が出てきて『飲まない』と言っている会衆。ウソつきだなあ。この弁護士。」「こういうケ―スもあるだろうに、エホバの証人の弁護士は平気で『飲まない』なんて嘘つくんだから、困ったもんだよ」
しかしながら、実際には、弁護士は「依頼者が開催する例年の『記念式』において表象物を飲食した者はこれまでおりませんが、万一、飲食しようとする者がいる場合には、ホール外の飲食可能な場所に移動してもらい、その場所で飲食してもらうことにしています」と記している(乙34)。『飲まない』と言っているのではなく、万一飲む者がいる場合にはその者が飲食可能な場所に移動することにしていると述べているのであるから、弁護士に嘘はない。弁護士が嘘をついたと原告の方が嘘をついているのである。そして、嘘をついたという虚偽事実の摘示によって弁護士の名誉を毀損する誹謗中傷を行っていることも明らかである
乙34は記念式の開催に関しての「受任通知」。この弁護士が記念式を開催された当該の公共施設に対して出したモノ。
そんな受任通知は、本件裁判で証拠資料として提出されるまで私が目にするはずもなく、施設側から「弁護士が出てきて飲まないと言っている。他は貸しているところがある」「飲食という行為はしないと弁護士が言っている」と聞いた事実を私はブログに記載し、その評価をしただけ。
エホバの証人の記念式は、酒を飲める状態で参加者全員に回し、毎年2万人飲んでいる信者がいるんだから、「絶対飲まない」は明らかにウソ。
“飲まない”という説明と、実際の運用(2万人が飲んでいるし、誰が突然今年から飲み始めるか分からない)との間に明らかな矛盾がある。これを“嘘つき”と評したのは、私の認識に基づく評価。
しかも、施設側から聞いた事実をもとに書いているわけで、乙34の「受任通知」なんて私は見てない。乙34の「受任通知」は、私が施設側から聞いた話と食い違っているが、そもそも私はその通知を目にしていない。
なので、私の記述は“虚偽の摘示”ではなく、“認識に基づく論評”。つまり、乙33の一連の内容は、私の認識と経験の範囲での意見表明であり、公共性のある問題に対する批判に過ぎない。
それを「虚偽の摘示による名誉毀損」と言い出すのは、かなり無理がある。
なお、名誉毀損が成立するには“虚偽の事実を公然と摘示し、社会的評価を低下させること”が必要とされるが、私の記述は、あくまで聞き取りに基づく認識と論評であり、公益性のある問題に対する意見表明。
まあ、これが誹謗中傷にあたるかどうかは後日にするとして、仮に誹謗中傷だったとしても、これはこの弁護士に対する誹謗中傷であり、「被告及び関連団体」と何か関係あんの?今回の裁判とは関係ないだろ。
弁護士個人への批判を、なぜか「被告及び関連団体」への誹謗中傷にすり替えているあたり、組織と個人の境界が曖昧になってるのが見て取れる。
「自己と組織を一体化させるとろくなことはない」と、私もたまに言ってるんだけど、この弁護士、「ものみの塔及び関連団体」と一体化しちゃってるんですかね?
弁護士個人への批判を、なぜか“団体への誹謗中傷”にすり替える。これは、組織と個人の責任を恣意的に混同することで、批判を封じようとする構造。
組織のために弁護士が「嘘をついた」とされるリスクを背負う構造になってるなら、それこそ問題の根っこが見えてくる。
その問題の根っことは?明日へ続きます。


