ものみの塔の恣意的引用
エホバの証人の論理的アキレス腱、エルサレム陥落BC607年。
BC607年エルサレム陥落をこじつけるためのものみの塔の記事。2011年『古代エルサレムが滅ぼされたのはいつか-第2部』。
このものみの塔の記事では「VAT4956」という天文学関係の粘土板を使って、BC607年エルサレム陥落をでっち上げている。
VAT4956には
月食のほかに,月の一連の観測結果が13,惑星の観測結果が15記されています。それらは,月や惑星が特定の恒星や星座とどんな位置関係にあったかを述べています。また,日の出入りと月の出入りとの時間間隔も,八つ記録されています
であるのに、ものみの塔は月の観測結果だけを使って、BC607年をでっち上げ。
ものみの塔の存在根拠は、無名の「とある研究者」によるいいかげんなモノ
その他の根拠、惑星や恒星、星座、日や月の出入りについては、脚注部分で否定している。
これがものみの塔のお家芸、恣意的引用のオンパレードだったわけで。
本日の内容はjwstudyのこの記事を参考にさせて頂いた。
2011年のものみの塔記事の脚注部分。
月を表わす楔形文字のしるしは明瞭で間違えようがないが,惑星の名称やその位置を表わすしるしの中には不明瞭なものもある。(「メソポタミアの惑星天文学-占星術」,デービッド・ブラウン著,2000年発行,53-57ページ)ゆえに,その惑星観測の記述は,推測が必要で,幾つもの異なった解釈ができる
と、VAT4956の惑星の記述が使えないようなことを書いている。
ものみの塔の場合、こういうのは元文献を当たらないとダメ。
このデービッド・ブラウン氏が書いているのが、果たして「VAT4956」のことなのか?マトモな神経をしていたら、「VAT4956」の惑星の記述を否定するなら、「VAT4956」の惑星の記述が不明瞭と書いてある文献から引用する。
しかし、マトモな神経をしていないのがものみの塔なわけで。エホバの証人を騙し、人生を搾取するためなら手段を選ばないのがものみの塔。
以下、jwstudyより引用。
VAT4956の中にはブラウン氏が不明確だとしていた名前の星は一つもなく、名前が明確な惑星のことしか記していない
ものみの塔が VAT4956 の15の惑星観測結果を無視する理由は何でしょうか?答えは単純です。それは自分たちの主張している年代とは適合せず、一般の年代である BC568年のほうと一致してしまうから
おお、えぐいな。カルトのやることは。