Once Upon a Time in CULT 2nd Generation

宗教2世は宗教2世が出てくる創作物をどう見てきたか?

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

『みんなの宗教2世問題』5章「宗教2世はいかに描かれてきたか」。

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本章は

宗教2世の当事者が、宗教2世問題に直接的または間接的に関わる創作物に対してどのような感じ方や考え方をするかについて、その一例を示したエスノグラフィー

エスノグラフィーというのは、集団を観察して記録する研究手法のことらしく。宗教2世被害者が宗教2世が関連する創作物にどんな反応を示したかの観察記録といったところか。

いきなり出てきたのが、クエンティン・タランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。

ん?これ宗教2世関係あったっけ?

現実世界でのロマン・ポランスキーの妻シャロン・テートを惨殺したチャールズ・マンソンのカルト集団「ファミリー」の共同体が描かれる

なるほど。カルトつながり。

私的には、この映画に出てくるのは1世信者っぽいのだけだったので、宗教2世として心がざわめくことは一切なく。しかも、ヒッピー系なので、表面を必死に取り繕うエホバの証人とは程遠いわけで。

しかし、人によっては、このレベルでも元エホバの証人2世心に一石投じられるらしく。少なくとも、本書著者はそのようで。

エホバの証人も「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のカルトも、弱者が依存させられ搾取される構造は共通。人によっては宗教アレルギーが反応する模様。

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」は、宗教絡み問題はスカッとさせてくれるので、個人的には良い映画。というか、主演共演の2人が超豪華だし、タランティーノ作品なので一度は見るでしょ。

エホバの証人2世という出自を明かせない理由

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『星の子』~計算された後味の悪さ、宗教2世問題の本質

映画『星の子』

宗教2世問題の本質とは

宗教2世がテーマの邦画『星の子』、AmazonのPrime Videoでプライム会員無料になっていたので、早速視聴。ゴリゴリにネタバレするので、未視聴の方はご注意を。

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キャストは豪華で、芸能事情に疎い私でも知っているキャスト多数。主人公は中学生で、アラフォーの私が忘れかけていた感覚がキッチリ描かれている。

今どき中学生が果たしてこの映画みたいなのかは分からないが、この年頃の子供が持つ普遍的な感覚は映像から匂いで伝わってくる高レベル。

なのだが・・・

 

 

以下、本当にネタバレ

 

 

なのだが、後味は悪い。主人公が最後まで救われなかったから。エンディングまでに詳細を語られない方式なので、解釈次第では、主人公の洗脳が解け始めている、もしくは解放済ともとれる。

宗教2世の問題は、本人の洗脳も大いにあるのだが、最大問題は保護者との関係。その保護者と肩を抱き合って終わるというのは何とも。

そして、その保護者は一切、マインドコントロールからの解放の気配がない。それでも主人公を深く愛している、または愛しているつもりというのが、宗教2世問題の本質。

エホバの証人の親は思考停止洗脳状態の「親のような者」

家族の無条件の愛を感じるにはエホバの証人をやめるしかない

カルトをぶっ潰さない後味の悪さも計算ずく?

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