「白か黒か」しかない世界は、誰かの都合で作られている
エホバの証人がよく使う詭弁カタログ集。昨日までの記事の続き。
今日は⑥「両極端の誤謬(False Dilemma)」。「両極端の誤謬」は、思考停止を誘う詭弁の代表格。特にエホバの証人のような組織では、“忠実か反逆か”という構図で信者を縛るために、この詭弁が多用される。
あと、バカバカしいのだけど、ありとあらゆるモノゴト、事象を指して「エホバかサタンか」とか。
⑥ 両極端の誤謬(False Dilemma)
特徴: 選択肢を極端な二択に限定し、他の可能性を排除する詭弁。 本来はもっと多様な立場や選択肢があるはずなのに、あえて「どちらかしかない」と決めつけ、誘導したい側に相手を追い詰める。
例:
- 「信じるか、悪魔に従うかだ」
- 「忠実か、反逆者か」
- 「組織を信じるか、サタンの側に立つか、どっちかです」
- 「エホバに従うか、この世に流されるか、選ぶしかない」
- 「組織に疑問を持つなら、もう信者じゃない」
- 「批判するなら出ていけ」
- 「背教者とは話しません」
対処法:
「その二択しかないという根拠は?他の可能性を排除する理由を説明してください。」
撃退フレーズ
🔸 「その二択しかないという根拠は? 他の可能性を排除する理由を説明してください。」
🔸 「私は“信仰”と“組織”を分けて考えています。 それを許さない理由は何ですか?」
🔸 「“忠実”と“反逆”の間に、“批判的思考”という選択肢がありますよね?」
なぜこの詭弁は危険なのか?
- 思考停止を誘導する
「どちらかを選べ」と言われると、人は深く考える前に反射的に“安全そうな側”を選びがち。この詭弁は、複雑な現実を単純化し、思考を止めさせる。 - 中間の立場を否定する
「組織を批判しつつ信仰を持つ」「一部の教理に疑問を持つ」などのグラデーションのある立場を認めない。結果として、“忠実”でなければ“裏切り者”という構図ができあがる。 - 恐怖と忠誠心を結びつける
「サタン」「この世」「滅び」などの言葉を使って、恐怖を煽りながら忠誠を迫る。これは、信仰ではなく服従を求める支配構造。
そもそも「サタンって何?」
この詭弁の背景には、“敵を絶対悪として描く”という宗教的プロパガンダがある。「サタンの側に立つ」という言い回しは、相手の主張を悪魔化することで、 議論を封じ、異論を“悪”として排除するための装置。
しかし、そもそも「サタン」とは何か? 誰が、どの基準で「サタンの側」と決めているのか?その定義自体が組織の都合で変わるなら、その二択は最初からフェアでない。
というか、「サタン」なんてのが単なる妄想の戯言なんだけど。
まとめ
両極端の誤謬は、複雑な現実を“白か黒か”に単純化し、思考を止めさせるための詭弁。
「中間の立場」や「第三の選択肢」を認めないことで、批判や疑問を“裏切り”にすり替える。
しかし、現実はもっと複雑で、グラデーションに満ちている。
「信じるか、サタンか」なんておバカな二択に、人生を押し込める必要はない。
「第三の選択肢を見せないこと」は、支配の基本戦略。“選ばせているようで、選ばせていない”のがこの詭弁の怖さ。


