現役エホバの証人によるカウンセリング-盲人が盲人の手を引く支援構造を容認するな

法律的な判断は専門性の範囲外?

現役エホバの証人によるオンラインカウンセリング「オリーブの葉」の問題構造を検証中。

公認心理士を名乗る現役エホバの証人カウンセラーからの言いわけメールにツッコミをいれつつ、構造的問題をあぶり出している。メールの以下の部分。

この度のご相談については、ご自身の過去の体験や葛藤の整理が中心であると理解いたしました。私共は心理的な整理や葛藤の受け止めをお手伝いすることを専門としており、法律的な判断や宗教的正誤の断定は専門性の範囲を超えることをご理解いただければ幸いです。

「法律的な判断は専門外」としてるらしいんだけど、何を言っているのか意味不明。法律的な判断は必要ない。法律は守るしかないのだから。いかなる体罰もやめるべきだし、子どもに輸血拒否カードを持たせるべきできはないし、そういった児童虐待の可能性のあるときは児童相談所へ通告の一択。これが法律遵守の最低ライン。人間として最低限。

この現役エホバの証人カウンセラーは、体罰や輸血拒否カードを子どもに携帯させる児童虐待の告白に対して沈黙し、児童相談所へ通告しようともしていない。

公認心理師は、心理支援の専門職であると同時に、法令遵守の責任を負う国家資格者。児童虐待や自殺企図など、命に関わる事案では、心理支援と法的対応は切り離せない。「法律的な判断は専門外」としてしまうのは、専門職としての責任回避。

「法律的な判断は専門性の範囲を超える」という言いわけで体罰、つまり児童虐待の告白を見逃すことは、公認心理師の禁止行為である信用失墜行為に該当する可能性が高い。

 なぜ信用失墜行為なのか?

公認心理師法第40条では、信用失墜行為の禁止が明記されており、法令違反や通告義務の怠慢はその対象となり得る。児童虐待防止法第6条に基づく通告義務は、心理職に限らず、すべての国民に課されている。とくに専門職である公認心理師にはより高い倫理的・制度的責任が求められる。

「法律的判断は専門外」という言い回しは、まるで「私は責任を負いません」と言っているようなモノ。これは、心理支援の現場で最も避けるべき態度であろう。

法令違反の可能性

児童福祉法や児童虐待防止法に基づく通告義務は、専門職か否かを問わず課される法的責任。公認心理師は国家資格者として、これを遵守する義務がある。

専門性の誤認・逸脱

「法律的判断は専門外」という主張は、公認心理師の職務範囲を狭く誤認し、制度的責任を回避する詭弁。公認心理師法第1条では「国民の心の健康の保持増進に寄与する」ことが目的とされており、虐待対応はその中心的任務。

 公認心理師が「法律的判断は専門外」として児童虐待の告白を見逃すことは、 ・法令に基づく通告義務に反する支援責任の回避 ・専門職としての社会的信頼の損失 に該当し、信用失墜行為として厳しく問われるべき。

このメールの返信文は、表面的には丁寧で誠実を装っているが、通告義務の本質や専門職としての責任に対する認識が甘い。

まさに「盲人が盲人の手を引く」状態。専門性や資格を持っていても、実質的な判断力や倫理感や責任感、判断能力が伴っていなければ、支援者としての機能を果たせない。.

“専門外”という無責任な言葉で、子どもの命や尊厳が見過ごされていいはずがない。


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