宗教2世無自覚者
『みんなの宗教2世問題』3章「識者たちによる宗教2世論」。
「宗教2世」という自覚をもち、「宗教2世」へのよびかけに応答しようとする人々の存在
これらの人々は「宗教2世自覚者」とよべる
この「宗教2世自覚者」に対して、とある創価学会の「宗教2世」は「宗教2世当事者アンケ―ト」に次のように回答している。
「回答しながら、『被害』というには軽い自分が回答していいのか?と何度も思いました。親の宗教はカルトではないし、社会的に有意義な活動もしている伝統宗教だし、ひどい強要や人権侵害も受けなかったからです」
という無自覚な回答。現実をねじ曲げて見ている。少なくとも、創価学会は伝統宗教ではない。「被害が軽い」、「ひどい強要や人権侵害も受けなかった」というのは主観にすぎない。私には、政権にすり寄る宗教団体が社会的に有意義とは決して思えない。
こういった人のことを、本書では
宗教2世自覚者ではあるが、自らの困難を被害と受け止め何らかの改善を求める宗教2世当事者ではない
と書いている。しかし、こういった人は「宗教2世無自覚者」と言ったほうが良い。無自覚のまま被害を受け続けている人々。子どもの頃から宗教漬けにされ、価値観やものごとの見え方を歪められて、治っていない状態。
「宗教2世無自覚者」に「自覚」を促す
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