元エホバの証人がやりなおす少年時代

エホバの証人2世の過酷な少年時代

ものみの塔協会の教義には禁止事項が多く、エホバの証人2世はとってはとても厳しい子供時代を送るこになる。戦闘的だから武器のおもちゃや攻撃的なゲームは禁止、折り紙で手裏剣を折ったり新聞紙を丸めて刀のように持ったりしても怒られる。心霊的なものも一切が禁止されているので折り紙で幽霊を折ったり、映画のキョンシーの真似をしてピョンピョン跳ねても怒られるのである。

こうも禁止事項が多く堅苦しいと楽しく折り紙を折っていても子供ながらに白けてしまうのだ。私は両親と一緒に好きなものを好きなだけ折りたかった。両親と向き合うとものみの塔協会にまつわることばかりだった。ほぼ毎日、家庭聖書研究や集会の予習をさせられた。その後でちょこちょこっと遊んでくれるだけなのである。その遊びのルールも全てものみの塔協会の決めた通りなのである。

哀しいエホバの証人の親

折り紙で動物を折ると父親も褒めてくれた。動物はエホバ神が創造したものだからと。動物や自然、天体の動きに興味を持つと褒められるのである。それらは神の創造の産物だからだ。今考えると尋常でなく滑稽な話である。

いい大人が本当にそんなことを思っていたのかと。本当に神が動物やこの世界を創造したと信じていたのかと。物好きで暇な神様もいたものである。聡明だった私の父親がそんな判断すら出来ない状態に陥っていたのである。いかに洗脳が危険か、ものみの塔というカルトが危険であるかということである。

エホバの証人の家庭では子供の自由な発想を許さない。行動はもっと厳しく制限される。そもそも親自身が深いマインドコントロール下にあるのである。親の頭の中はものみの塔のことでいっぱいで子供の本当の姿や願い、心の叫びが全く見えないのである。

 

いつでもやり直せる人生

この厳戒態勢の子供時代を経て私は14歳のときに遂にエホバの証人をやめることが出来た。その後で両親もエホバの証人をやめたのだがその過程で私の家庭は崩壊した。20代前半の頃にやっと私の洗脳が解け、40代目前にして私は何とか普通の(カルトと関わりないという意味で)家庭を築くことが出来た。

現在の私はエホバの証人2世として過ごした幼少期から少年期をようやく振り返ることが出来るようになった。今、私が息子と折り紙で手裏剣を山のように折っているのは、過酷だった子供時代を30年ぶりくらいにやり直しているということなのだと最近思い始めている。


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