エホバの証人と手裏剣

折り紙の手裏剣という武器

私はほぼ生まれながらにしてエホバの証人2世として育てられた。そのため子供の頃にはゲーム機を買って貰えることなど無かった。そんな家庭は幾らでもあるので今となってはたいしたことは無い気がするのだが、子供の私は自宅にテレビゲームがあるという夢の空間にとてもあこがれていた。そんな夢は当然叶うはずもない。

テレビゲームが与えられなかったことで私の創造力は大きく養われたとは言えるのかも知れない。しかし創造力の育成を大きく阻害する別の要因がエホバの証人の家庭にはあるのである。

最近、息子と折り紙を折って遊ぶことがある。折り紙の本を見ながら息子に手裏剣を折ってやったのだが、気付けばそれ以降私は手裏剣ばかり折るようになっていた。二枚の折り紙を対称になるように折り曲げてから組み合わせると独創的な美しい幾何学模様の手裏剣が出来上がる。そのデザインが好きでひたすら何度も手裏剣を折っていた訳ではない。

おそらく子供の頃の私が手裏剣を折りたくても折れなかったことが影響しているのだろう。エホバの証人は戦闘的なもの一切を忌避する。武器である手裏剣を折って投げたりチャンバラごっこをしたりというのはエホバの証人の子供にとって禁止事項なのである。





 

折り紙で風車(かざぐるま)を折って手裏剣のように投げただけでも両親に怒られた記憶がある。子供の頃の私はあの綺麗な幾何学模様の手裏剣を折ってみたかったし、他の子供のように手裏剣を投げて忍者遊びをしたかったのである。

お化けの折り紙も禁止

折り紙で飛行機を折ったりしてもそれが戦闘機仕様だと両親に取り上げられ、無残にもゴミ箱に捨てられるのである。現在の私が息子と見ている折り紙の本には”お化け”という作品が出ていた。これは私の子供の頃からあった伝統的なものである。

エホバの証人は心霊的なものも全て否定する。悪魔の親玉サタンというのは存在するのだが、それは絶対に人間の目に見えないものだという設定になっている。目に見える心霊現象は全てそのサタン一味が真面目なエホバの証人を欺くために仕込んでいる偽りの事象だとされている。そういった心霊的なものに触れるのはサタンの誘惑に屈することになるので絶対に関係してはいけないと決められているのだ。

そもそも目に見えないのならそのまま活動した方がサタン軍団にしてもお得なのにわざわざ擬人化して姿を現しているのは何故なのかという突っ込み所はあるのだが、そんなものはエホバの証人には一切通じない。といにかくおばけや幽霊、占いといったものは全て禁止なのである。子供の頃に流行ったキョンシーの真似をして飛び跳ねるだけでも両親に怒られたのをよく覚えている。折り紙のお化けなんて折ろうものならすぐさま怒られ捨てられるのである。

 


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